オルテガのうわごと


ガイアの剣でいいのか、サイモン
サマンオサ王は人変わりした、ラーの鏡を投与すべきだ
今ムオルだ、アリアハンから泳いできた
(息子へ)誰だ君は、あっちへ行きたまえ、用は無い、出ていきたまえ
何してるんだ、バラモス城はまだか
サイモン、君の診断は間違ってなかったよ、剣を投げろ、剣を投げろ
決心してくれたのか、やっと魔王討伐の仲間になってくれるんだな
これで僕の一人旅も終了だ
王様、バラモスを片づけたら次はゾーマを倒しに行きますよ
ええ、僕は勇者ですからね
サイモン、一言ぐらい祝いの言葉を、火傷ではない 僕しかいないんだ
世界は、代わりの人間が、二人で・・・ 二人で・・・ サイモン


ローラ姫のうわごと



太陽の石でいいのか、勇者様
岬にかかるのは虹の橋だ、雨雲の杖も投与すべきだ
今沼地の洞窟だ、竜王にさらわれてきた
(ドラゴンへ)誰だ君は、あっちへ行きたまえ、用は無い、出ていきたまえ
何してるんだ、捜索隊はまだか
勇者様、ムツヘタの予言は間違ってなかったよ、おしたいもうしております、おしたいもうしております
決心してくれたのか、やっと王家に婿養子に入ってくれるんだな
これでラダトームも磐石だ
竜王さん、あなたも光の玉を返してくれたらその城はあげますよ
ええ、私はラダトーム王妃ですからね
勇者様、一言ぐらい祝いの言葉を、まってくださいませ 私しかいないんだ
アレフガルドは、代わりの人間が、二人で・・・ 二人で・・・ 勇者様


思い出していただきたい
     ____________
    ヾミ || || || || || || || ,l,,l,,l 川〃彡|
     V~~''-山┴''''""~   ヾニニ彡|       ロトの子孫に恩返しはする・・・・・・!
     / 二ー―''二      ヾニニ┤       するが・・・
    <'-.,   ̄ ̄     _,,,..-‐、 〉ニニ|       まだ その時と場所の
   /"''-ニ,‐l   l`__ニ-‐'''""` /ニ二|       指定まではしていない
   | ===、!  `=====、  l =lべ=|
.   | `ー゚‐'/   `ー‐゚―'   l.=lへ|~|       そのことを
    |`ー‐/    `ー――  H<,〉|=|       どうか1勇者も
    |  /    、          l|__ノー|       思い出していただきたい
.   | /`ー ~ ′   \   .|ヾ.ニ|ヽ
    |l 下王l王l王l王lヲ|   | ヾ_,| \     つまり・・・・
.     |    ≡         |   `l   \__   私がその気になれば
    !、           _,,..-'′ /l     | ~'''  恩返しは
‐''" ̄| `iー-..,,,_,,,,,....-‐'''"   /  |      |    100年後 200年後ということも
 -―|  |\          /    |      |   可能だろう・・・・・・・・・・ということ・・・・!
        精霊ルビス


心より恥じる



子孫へ

この石版をもって僕の勇者としての最後の仕事とする。
まず、魔の島へ渡るために、三人の賢者からアイテムの引き取りをお願いしたい。
以下に、魔王討伐についての愚見を述べる。
魔王の根絶を考える際、第一選択はあくまで勇者による討伐であるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、再び何者かが闇から現れる症例がしばしば見受けられる。
その場合には、子孫の作成を含む長期対応が必要となるが、残念ながら未だ満足のいく成果には至っていない。
これからの魔王討伐の飛躍は、勇者以外の力の発展にかかっている。
僕は、君がその一翼を担える数少ない子孫であると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
君には新しい国を作り、その国力をもって魔王討伐の発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、魔王による脅威がこの世からなくなることを信じている。
ひいては、現在の魔王を討伐した後、その功績を君の国家建立の一石として役立てて欲しい。
政略結婚も生ける結婚なり。
なお、自ら魔王討伐の第一線にある者が年老いて生きてはおらず、このような石版だけ残すことを心より恥じる。

                                                          勇者ロト

やはり勇者は格が違った



ロトの勇者がこの国では俺はおさまらぬだろうと国を抜けると言い出した
国王は言った「たしかに抜けるのは勝手だがそれなりの抜け方があるでしょう?」といったが残念ながら引き止めたいのがバレバレで
周囲は「勇者様が抜けるならこのローラも」「勇者がいないアレフガルドに未来はにい」「お手本がいなくなる・・」
勇者はどこでも引張りたこでつい先日も竜王に勧誘されていた
国王に「何か言う事はないか?」というと国王は「そなたにふっかつのじゅもんをおしえよう;」と言ってきたが俺は「おいィ?お前らは今の言葉聞こえたか?」といったら
「聞こえてない」「何か言ったの?」「俺のエンディングには何もないな」という返事
等々国王の口から「残ってください;;」と国王なのに格の違いを見せつけられ自分の地位を悟ったのかいつのまにやら丁寧語になっていた
勇者は「地位と権力にしがみついた結果がこれ一足早く言うべきだったな?お前調子ぶっこき過ぎてた結果だよ?」
国王は国を壊さないでと泣いてきたが勇者に未練は無かった勇者は光の玉を投げ捨てた
兵士達は「存在があまりに大き過ぎた」「これじゃ何も出来ない」系の事を言っていたがもうだめ

王女の愛で愛の告白



そうだ!
どうせ聞こえるなら、聞かせてやるさ!
勇者様!
好きだァー! 勇者様! おしたいもうしているんだ! 勇者様ァー!
宿に連れこまれる前から
好きだったんだ!
好きなんてもんじゃない!
勇者様の事はもっと知りたいんだ!
勇者様の事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!
勇者様に抱き上げられたいんだァ!
潰しちゃうくらいしがみつきたーい!
はなれていても
ローラはいつもあなたとともにあります! 勇者様ッ! 好きだ!
勇者様ーーーっ! 愛しているんだよ!
ローラのこの心のうちの叫びを
きいてくれー! 勇者様ー!
沼地の洞窟で会ってから、勇者様を知ってから、ローラはあなたの虜になってしまったんだ!
愛してるってこと! 好きだってこと! ローラに振り向いて!
あなたがローラに振り向いてくれれば、ローラはせりふをループしなくってすむんです。
優しい勇者様なら、ローラの心のうちを知ってくれて、ローラに応えてくれるでしょう
ローラはあなたをローラのものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを!
誰が邪魔をしようとも奪ってみせる!
恋敵がいるなら、今すぐ出てこい! 相手になってやる!
でも勇者様がローラの愛に応えてくれれば戦いません
ローラは勇者様に城からの位置を教えるだけです! 毒の沼地の奥底までナビをします!
力一杯のナビをどこでもここでもしてみせます!
ナビだけじゃない! レベルアップに必要な経験値も教えます! それがローラの喜びなんだから
同行を断わられるのなら、もっとながいループを、どこまでも、どこまでも、させてもらいます!
勇者様! あなたが新大陸に素っ裸で国を建てろというのなら、やってもみせる!

詭弁の特徴2



真っ当な闇の支配者と見せかけ、実は詭弁で論点をはぐらかす大魔王が多々おります。
皆様も以下の「詭弁の特徴15条」を覚え、そういう大魔王を排除しましょう。

 14:細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる
    「わっはっはっ!
     わしは やみのせかいをしはいする
     だいまおうゾーマ じゃ。
 1:事実に対して仮定を持ち出す
    「このわしがいるかぎり
     やがて この せかいも
     やみに とざされるであろう。
 6:一見関係ありそうで関係ない話を始める
    「さあ くるしみ なやむがよい。
     そなたらの くるしみは
     わしの よろこび なのじゃ。
     わっはっはっ……………。
 9:自分の見解を述べずに人格批判をする
    「○○よ!
     わが いけにえの さいだんへ
     よくぞ きた!
 11:レッテル貼りをする
    「われこそは すべてを
     ほろぼすもの!
 7:陰謀であると力説する
    「すべての いのちを
     わが いけにえとし ぜつぼうで
     せかいを おおいつくしてやろう!
 10:ありえない解決策を図る
    「○○よ!
     わが いけにえとなれい!
 5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる
    「いでよ わが しもべたち
     こやつらを ほろぼし その
     くるしみを わしに ささげよ!
 12:決着した話を経緯を無視して蒸し返す
    「○○よ!
     なにゆえ もがき いきるのか?
 15:新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
    「ほろびこそ わが よろこび。
     しにゆくものこそ うつくしい。
 13:勝利宣言をする
    「さあ わが うでのなかで
     いきたえるがよい!
 2:ごくまれな反例をとりあげる
    「○○よ……。
     よくぞ わしを たおした。
     だが ひかりあるかぎり
     やみも また ある……。
 3:自分に有利な将来像を予想する
    「わしには みえるのだ。
     ふたたび なにものかが やみから
     あらわれよう……。
 4:主観で決め付ける
    「だが そのときは おまえは
     としおいて いきては いまい。
 8:知能障害を起こす
    「わははは………っ。ぐふっ!

詭弁の特徴1



真っ当な統治と見せかけ、実は詭弁で論点をはぐらかす国王が多々おります。
皆様も以下の「詭弁の特徴15条」を覚え、そういう王を排除しましょう。

 1:事実に対して仮定を持ち出す
    「それを とりもどせたなら
     そなたを ゆうしゃとみとめよう!
 2:ごくまれな反例をとりあげる
    「わらわの ほんとうのすがたを
     みたものは そなたたちだけじゃ。
 3:自分に有利な将来像を予想する
    「そなたのことは
     ロトのでんせつとして えいえんに
     かたりつがれてゆくであろう!
 4:主観で決め付ける
    「そなたの ちち オルテガは
     たたかいのすえ かざんに おちて
     なくなったそうじゃな。
 5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる
    「だが このままでは
     やがて せかいは
     まおうに ほろぼされよう。
 6:一見関係ありそうで関係ない話を始める
    「カンダタというものが
     このしろから きんのかんむりを
     うばって にげたのじゃ。
 7:陰謀であると力説する
    「なにものかが わしから
     へんげのつえを うばい わしに
     ばけおった。 おお くちおしや…。
 8:知能障害を起こす
    「こしょうは うまいのう。
     わしは たべすぎで ねむい。
 9:自分の見解を述べずに人格批判をする
    「おお ○○!
     しんでしまうとは
     なんと いなかものじゃ!
 10:ありえない解決策を図る
    「よろしい!
     では これより ○○が
     このしろの おうさまじゃ!
 11:レッテル貼りをする
    「そなたに このくにに つたわる
     まことの ゆうしゃの あかし
     ロトのしょうごうを あたえよう!
 12:決着した話を経緯を無視して蒸し返す
    「ところで どうじゃ?
     もう いちど わしのかわりを
     やってみたいじゃろ?
 13:勝利宣言をする
    「みなが わたしを ほめたたえる。
     でも ひとときの うつくしさなど
     なんに なりましょう。
 14:細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる
    「おや? そなたらは
     もちものが いっぱいじゃな。
     でなおしてまいれ。
 15:新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
    「やみのせかいが くるなど
     みなに どうしていえよう。 


さらばロト伝説



ふりむくと
一人の国王が立っている
彼は勇者が城に戻ってくるたび
うれしくて
復活の呪文を三回も言った
 
ふりむくと
一人の竜王が立っている
彼は光の玉を自分のものにするために
ロトの勇者に
世界の半分をやった
 
ふりむくと
一人の犬にされた王女がいる
彼女はラーの鏡を見て
自分の毛並の美しさを知った
 
ふりむくと
一振りのガイアのつるぎが立っている
彼は五月二十七日の夜に
火口に捨てられた
 
ふりむくと
一人の親不孝な勇者が立っている
彼は大魔王を倒したら
アリアハンに帰ってくると言いながら
とうとう約束を果たすことができなかった
 
ふりむくと
一人の姫が立っている
彼女は竜王にさらわれた時に
見張りのドラゴンと仲良くしていたことが
たった一度の不貞なのだった
 
ふりむくと
一人の商人が立っている
彼は自分の町が生まれた三月六日に
クーデターにあって
失脚した
 
ふりむくと
一人の王子が立っている
彼は生まれて初めてもらった50Gで
ふくびきをするために
やくそうを買った
 
ふりむくと
地底世界の冷たい風の中に
まだ一度も冒険の書に名前の出たことのない
百万人の登場人物が立っている
勇者の大冒険に
自分の出番を待っている彼らの
一番うしろから
せめて手を振って
別れのあいさつを送ってやろう
勇者ロトよ
おまえのいなくなった広いアレフガルドに
希望だけが取り残されて
風に吹かれているのだ
 
ふりむくと
二人の巫女が立っている
彼女たちは卵の殻を片付けながら
昔 世話したラーミアのことを
思い出している
 
ふりむくと
一人の盗賊が立っている
彼はアリアハンの檻の中で
ナジミの塔の老人の強かった日のことを
みんなに話してやっている
 
ふりむくと
一人の大神官が立っている
彼は一番強い神は
シドーだと信じ
自分を倒した王子たちを生贄にして
召還した
 
ふりむくと
一人の武器屋が立っている
彼はアレフガルドに朝が来た日
新しく生まれた子供に
ゆきのふと名前をつけた
 
ふりむくと
一人の男が立っている
彼はゾーマ城に入る方法が分からず
やけになって
魔の海を泳いで渡った
 
ふりむくと
石にされた精霊女王が立っている
彼女は大魔王ゾーマから
挫折のない人生はないと
教えられた
 
ふりむくと
一人の親分が立っている
かつて金の冠を盗んで勇者と戦い
敗れて暗い日曜日の夜を
子分と口もきかずに過ごした
 
ふりむくと
一人の吟遊詩人が立っている
彼の墓の中には
モンスターを呼び寄せる竪琴が
今も入っている
 
もう誰も振り向く者はないだろう
うしろには王の逃げたラダトームがあるだけで
そこに勇者ロトは
もういないのだから
 
ふりむくな
ふりむくな
後ろには夢がない
ロト伝説が完結しても
ドラゴンクエストが終わるわけじゃない
人生という名のRPGには
次の冒険をまちかまえている百万人の
名もない勇者の群れが
朝焼けの中で
ギガデインを唱えている地響きが聞こえてくる
 
思い切ることにしよう
勇者ロトは
ただ上の世界から落ちてきた人間にすぎなかった
ロト伝説は
ただ数百年の思い出にすぎなかった
ロト伝説は
ただ三世代の連続ドラマにすぎなかった
ロト伝説は朝が来なかったある日々の
代償にすぎなかったのだと
 
だが忘れようとしても
眼を閉じると
あの紋章が見えてくる
耳をふさぐと
あのファンファーレの音が
聞こえてくるのだ