湯隆に会いに梁山泊に入ったと言ってもいいくらいの凌振、実際に一緒にいる場面はここが初めて
案の定迷惑がられているけど、「どいつもこいつも」という言葉からすると他の依頼人たちにもこういう扱いはされている模様
他の人の無茶も聞きたいもんですね!
燕青に愚痴ってるのが新鮮で胸が熱くなるな
燕青は所属的にも装備的にも鍛冶場とは縁がなさそうなので、ちょっと親しい感じなのは燕青が凌振を連れてきたりとか、凌振に付き合って燕青が鉄を打ったりとか、そこらへんの経緯によるものと思われる。例の鉄棒を依頼しにきたのも燕青かもしれない
本来なら特にかかわりもなさそうな2人よ……そういうのいいよね
やっぱりこういうこと言う凌振
また依頼人増えてるじゃないか
たまんねえなおいこの凌振の言い草
そして迷惑そうな湯隆
湯隆は無茶を言われても黙々とそれをこなしてしまう人なので、こういった迷惑そうな表情、そういう一面を引き出すために凌振のような男が必要だったんだよ(歓喜)
実際のところ、凌振の大砲のために作った鉄が李応の攻城兵器に役に立ったりはしている
そして湯隆はこういう湯隆なので、無茶言うところも含めて凌振のこと嫌いではないのだろうまったくもう
いい鉄を作るヒントをくれる燕青
この巻、燕青は別部門でもこんな感じでヒント出して「それだ」みたいになる場面がある 何なのよ
顔の近さ……はどうでもいい
前の巻で湯隆が言っていた、阮小ニの船に使われている鉄の話。
また並べられる湯隆と李雲の名前
前巻の燕青の助言が効いたのだろうか
盧俊義パート。梁山泊内を散歩してる時に大工の李雲に会って言葉を交わす
李雲と湯隆はよくセットで語られるけど、李雲本人が湯隆の名前出したのは初めて(というか李雲がここまであまり出てきてない…)
めっちゃ唐突に名前出してきたよね ちょうど湯隆のこと考えてたとかそんなんですか
13巻 P357
双頭山にて董平
鍛冶の名手は弟子じゃなくて湯隆本人ぽい
またもやセットの鍛冶と大工
また発作が始まった凌振と、その凌振に新しい大砲の発想を与えてしまう魏定国
やっとそれなりに満足する大砲ができてたのに、ここから弾が爆発する大砲を追い求めはじめた凌振はまた鍛冶場に通うことになる
この「湯隆と」という名前の出し方、湯隆と湯隆の打った鉄への思いがにじんでていいなあと思う
どれだけ横でワーワー言っても実際に鉄を打ち始めれば湯隆にはそういうの全然聞こえなくなる、その姿を見てなんらかの畏敬の念に打たれる凌振とか多分あったんだよそういうのが
同じ無茶な依頼でも、安道全は怪我や病を治したいだけだけど、凌振はいい大砲作りたいという他にも「(大砲を)馬鹿にされたくない」「(大砲を)認めさせたい」というのがあって(認められないとスポンサーがいなくなるからでもあるだろうけど)、さらに「俺の(大砲の)ために頑張ればお前も成長できる」みたいな言い方するタイプの身勝手で最高なんだけど、ここでは魏定国にさんざんからんだあげく「俺たちは、気が合いそうだ」と露伴先生を彷彿とさせる器を見せつけてくる。この人が毎日のように押しかけてくるんだよ……
15巻 P159
鍛冶場へは行くが自分で作る項充
15巻 P298〜
別のパートを挟んだら趙林の小舟が完成した
これも李雲パートです さすがに章タイトルが「地察の星」だけある
造船所に来たのでこの小舟に乗ってみる李雲、漕ぐ趙林
汁をくれるだけでなく細やかな助言をくれてた湯隆
いろんな部門の職人たちが寄ってたかって趙林に教えてる感
若さ……未来……そういったもの……
オッ湯隆のこの感じ 新鮮
無茶言われて立腹の湯隆いいよね とてもいい
そして「童猛あたりが考えついて」を見逃したくない。船関係の注文は阮小ニから来てるはずだけど、童猛がこういうこと言い出しかねないというのをちゃんと把握する程度につきあいがあるわけよ。交流してるのよ 湯隆が人と
湯隆は人といろんなかかわり方をしてるんですが、その多くは依頼人で、依頼内容は大きく分けるとこんなです
@個人で使う武器(林冲、史進、李逵)
A仕事道具(安道全)
B兵器や軍船などの部品(李応、凌振、阮小ニ)
下に行くほど無茶を言ってくる感じ。上も無茶は言うんだけど、下は量もあり要求する内容もエスカレートしていく傾向があるのだ
で李雲なんですが、李雲は依頼人ではなく、これのBにあたる人たちにやはり無茶を言われてる別の部署の人なのですよね。
つまり湯隆と「あいつらふざけんなよ」と文句言い合える関係なんです おいしい とても
しかも付き合いは一番長いからね……もうね
ちなみに依頼人以外にも、「初めての友達(白勝)」「雲の上の人のはずなのに友達になろうと言ってきた(晁蓋)」「石炭の汁をもらいにきたかわいい少年(趙林)」「よくわからない謎のかかわり(燕青)」と多彩、ギャルゲ改変も可能なレベル
「湯隆の弟子で湯隆にすごく憧れている」という人もいるんだけど、本格登場が続編になってからなのが惜しい
無茶な注文してくる阮小ニに対し憤慨してみせる李雲
しかし何ですかね、何かこう……この場では特に意味のないたぐいのアッピールされてる気がする。
もっと前のパートで獄舎作った時の話してた時、一つのセリフで「俺や湯隆」と2回言った時にも思ったけど
なに? 肌? 肌が何だって?
とうとうこの問題発言に至った いや発言はしてないけど
原典水滸伝の湯隆のあだ名の「金銭豹子」は豹模様みたいなあばたがあることに由来するものだけど、北方水滸伝の湯隆にはあばたはないらしく、ただそのことが説明されただけなのだろうけど……肌がきれいって……言い方……
あだ名というか二つ名というか、原典水滸伝にあるあれ、豹子頭林冲の「豹子頭」部分
北方水滸伝では最初の頃、主要登場人物のそれもごく一部だけがそれを持ってる感じだったんですが、後半に入ったあたりからか、妙にあだ名がフィーチャーされるようになった感があります。百八星のあだ名を全部出そうとしてるような? いきなり呼び合ってみたり、「あだ名が無いならつけてやろう」みたいなこと言ってたり。
なんか序盤で死んでしまった人が後で「○○(あだ名)と呼ばれたあいつ」みたいな回想されて、呼ばれてたっけ…?と思ってしまったりすることもあり、このあだ名関係のねじこまれ具合は個人的にはあまり好きではないんですけど、それがなければ湯隆の肌への言及などなかったと思うので痛し痒しというところなのだった
それはそうと、火傷の水泡がある状態で歩いてたら絶対薛永が塗り薬くれる(うわごと)
魏定国……毎日……
しかしこれ湯隆相当手伝ってますね
話が一段落して噂話
鍛冶場に噂を持っていくのは誰なのか 誰か依頼人?
ひと月ワラタ
「掛け金は?」のところのちょっと面白そうな感じの湯隆とてもいい。湯隆の「二年」が一番長いところもいい。
ひょっとしたら11巻で扈三娘が剣をなくした時に新しいのを依頼されたりして、それなりに人となりを知ってて、それから判断して長めに賭けたんじゃないかとも思うんだけど、銀五粒残念でしたね
あれを別れてるとすればだけど、童猛の勝利なのかな
一番長い期間に賭けた上にこの発言 人柄かよ
李雲のそんな感慨でこの章は締められる。
職人である李雲や湯隆の最終巻での行動は、やはりこの場所とか仲間とか、好きになってしまったからこそだろうと考えると色々と……ああ……
そういうわけで李雲と湯隆いいよねという件ですが思ってた以上に李雲が湯隆湯隆言ってた
李雲も湯隆と友達になったんだろうなーと思う 湯隆が友達概念を得てからそんなに時間たってない頃じゃないかな
梁山泊の人たち「友だちになろう」的なこと普通に言うからね、李雲が何かのきっかけで湯隆と白勝が友人関係になったことを知ったら、おいおい俺とも長い付き合いだろう友だちになろうとか言うかもしれないし、湯隆もそうだなと頷いてから少し考えて、今まで考えたことはなかったがおまえとは前から友だちだったような気がするみたいなこと言ったらどうする? その時に李雲が湯隆の笑った顔を初めて見た気がしたらどうする? 俺は風になる
友達とかを抜きにしても、李雲と湯隆が両方かかわる兵器作りの過程で、ここのところはどういうふうにするつもりだと聞きに行ったり話しこんだり、あいつら無茶ばかり言いやがってと文句言いながらも話してる過程で改良案出してしまったり、話してて煮詰まってきたので酒でも飲みに行こうとかなったり、してないかなーー。湯隆は酒強いもん大丈夫大丈夫。 李雲はわからないけど、「放っておいたらいくらでも飲みそう」と評された湯隆のペースに巻き込まれて酔ってしまってもいいと思うんですよ 夢が広がる〜