北方水滸伝 湯隆登場箇所一覧及び私感雑感(ページ数は文庫版準拠)
12巻 P98〜
「もう少し曲げてみろ、湯隆。曲げ方が足りん」
「これで精一杯だ。これ以上曲げると、元に戻らんぞ」
「ええい、面倒なやつだ」
 凌振が手を伸ばして鉄の板をとり、曲げた。それは曲がったままになった。
「なぜだ、湯隆?」
「鉄だからだ」
 言って燕青の方をむき、湯隆は苦笑した。
「まったくどいつもこいつも、俺に無茶ばかり言いやがる」

湯隆に会いに梁山泊に入ったと言ってもいいくらいの凌振、実際に一緒にいる場面はここが初めて
案の定迷惑がられているけど、「どいつもこいつも」という言葉からすると他の依頼人たちにもこういう扱いはされている模様
他の人の無茶も聞きたいもんですね!

燕青に愚痴ってるのが新鮮で胸が熱くなるな
燕青は所属的にも装備的にも鍛冶場とは縁がなさそうなので、ちょっと親しい感じなのは燕青が凌振を連れてきたりとか、凌振に付き合って燕青が鉄を打ったりとか、そこらへんの経緯によるものと思われる。例の鉄棒を依頼しにきたのも燕青かもしれない
本来なら特にかかわりもなさそうな2人よ……そういうのいいよね

「李応の仕事など、後回しでいい」

やっぱりこういうこと言う凌振

「俺はな、凌振。お前にばかり付き合っていられない。阮小ニからは、船で使う金具を大量に頼まれているし」

また依頼人増えてるじゃないか

「俺は、なにか作れと言っているのではない。鉄を作れと言っているのだ。質のいい鉄をだ。そういう鉄ができれば、李応も阮小ニも喜ぶはずだろう。だから、俺と一緒に鉄を打っていればいい」
「おまえはもう、立派な鍛冶屋だ、凌振」
「俺の仕事を、いやとは言わせん。おまえはそれで、鍛冶屋として成長できるのだ」
「まったく、おまえが北京大名府じゅうの鍛冶屋から毛嫌いされていたのが、よくわかるぜ」

たまんねえなおいこの凌振の言い草
そして迷惑そうな湯隆
湯隆は無茶を言われても黙々とそれをこなしてしまう人なので、こういった迷惑そうな表情、そういう一面を引き出すために凌振のような男が必要だったんだよ(歓喜)

実際のところ、凌振の大砲のために作った鉄が李応の攻城兵器に役に立ったりはしている
そして湯隆はこういう湯隆なので、無茶言うところも含めて凌振のこと嫌いではないのだろうまったくもう

「ひとつ、伝えたいことがあってきたのだ、湯隆」
「なんだ」
 燕青が言うと、湯隆は凌振を無視して顔を近づけてきた。
「水」
「水か」

いい鉄を作るヒントをくれる燕青
この巻、燕青は別部門でもこんな感じでヒント出して「それだ」みたいになる場面がある 何なのよ

顔の近さ……はどうでもいい


13巻 P21〜
十挺櫓は、中型である。その船の建造に、阮小二は力を注いできた。しっかりしている部分と、遊びがある部分。それを、試作を重ねて詰めていった。河水の強 い流れの中でも動かしてみた。しっかりとしていなければならない部分には、湯隆が打った鉄がかなり使われているし、遊びを持たせるところは、李雲が色々と助言してくれた。

前の巻で湯隆が言っていた、阮小ニの船に使われている鉄の話。
また並べられる湯隆と李雲の名前

「凌振の大砲が、二十門できあがった。いままでの倍の大きさの弾を飛ばせる。やっと、気に入った鉄を手に入れたのだな」

前巻の燕青の助言が効いたのだろうか


13巻 P100
「焼饅頭でも食うか」
「えっ?」
「俺はこれから、槍魚を作るために、湯隆の手を借りる。それを頼みに行かなければならん。おまえ、梁山泊の中をあまり知らないだろう」
阮小ニは趙林という子供を拾って色々船大工の仕事を教えてやったりかわいがっている
北方水滸伝には楊令という特別な存在がいて、彼は幼少時に登場し、その成長や梁山泊との豪傑とかかわるエピソードなどがたびたび描かれています。楊令の他にはモブでない名前付きの子供って出てこなかったんだけど、物語の後の方になるとだんだん出てくるようになって、趙林は楊令の次に名前が出てきた子供ではないかしら。秦容の方が先かな

そういう次代の息吹を感じさせる少年・職人部門担当といった風情がある趙林ですが、ほとんど造船所で暮らしてるので梁山泊内をあまり知らない。ので見せてやろうという阮小ニなのでした。
この章はここで終わってるけど、この後梁山泊内を色々見せてもらったり湯隆に頼みに行く時にも連れて行って挨拶したりしてるんですわ多分。後で湯隆が趙林に好感を持ってるっぽい描写があったけど、第一印象からよかったんだと思う 無茶な仕事頼んでくるやつとそいつがかわいがってる一生懸命な少年だもんよ

13巻 P159

「私にも、そのうちなにか手伝わせてくれ、李雲。といっても、指を三本失っている。なにもできはしまいな」
「盧俊義殿は、考えることがおできです。俺は、作るだけですから。なにか考えてくだされば、作ってみせます。鍛冶の湯隆も同じです。鍼まで作っていますから」

盧俊義パート。梁山泊内を散歩してる時に大工の李雲に会って言葉を交わす

李雲と湯隆はよくセットで語られるけど、李雲本人が湯隆の名前出したのは初めて(というか李雲がここまであまり出てきてない…)
めっちゃ唐突に名前出してきたよね ちょうど湯隆のこと考えてたとかそんなんですか


13巻 P357

「なにか、俺は愉しくなってきたよ。こんなことを言うのはおかしいが」
「なにがだ、董平?」
「砦を築く時は、石積みについては誰にも負けんという者が来る。鍛冶にはまた名手が来るし、大工もたいしたものだった。そして、禁軍の槍騎兵の師範だ」

双頭山にて董平
鍛冶の名手は弟子じゃなくて湯隆本人ぽい
またもやセットの鍛冶と大工


14巻 P352

「おい、おまえ、俺の大事な大砲に、けちをつけてるのか?」
「そんなんじゃないが」
「おまえ、そう言ってるじゃないか。この大砲はな、湯隆と鉄を鍛えに鍛えて造りあげた。宋軍の大砲などとは、較べものにならんのだぞ。何発撃っても、毀れることはない」

また発作が始まった凌振と、その凌振に新しい大砲の発想を与えてしまう魏定国
やっとそれなりに満足する大砲ができてたのに、ここから弾が爆発する大砲を追い求めはじめた凌振はまた鍛冶場に通うことになる

この「湯隆と」という名前の出し方、湯隆と湯隆の打った鉄への思いがにじんでていいなあと思う
どれだけ横でワーワー言っても実際に鉄を打ち始めれば湯隆にはそういうの全然聞こえなくなる、その姿を見てなんらかの畏敬の念に打たれる凌振とか多分あったんだよそういうのが

同じ無茶な依頼でも、安道全は怪我や病を治したいだけだけど、凌振はいい大砲作りたいという他にも「(大砲を)馬鹿にされたくない」「(大砲を)認めさせたい」というのがあって(認められないとスポンサーがいなくなるからでもあるだろうけど)、さらに「俺の(大砲の)ために頑張ればお前も成長できる」みたいな言い方するタイプの身勝手で最高なんだけど、ここでは魏定国にさんざんからんだあげく「俺たちは、気が合いそうだ」と露伴先生を彷彿とさせる器を見せつけてくる。この人が毎日のように押しかけてくるんだよ……


15巻 P159

 飛刀は、湯隆の鍛冶場へ行き、鉄屑を溶かして自分で作った。一度だけ使うものだから、斬れ味はあまり関係ない。それでも項充は、暇があると砥いでいた。

鍛冶場へは行くが自分で作る項充


15巻 P298〜

「おまえは、晁蓋たちがここを制圧して梁山泊とした時、獄舎に入れられていたそうだな。なにをやったのだ?」
「王倫という人が、俺を気に入らなかったんでしょう。自分が住む家に、銀がかかりすぎたと、怒ったのです。銀はいくらかけてもいいと言われていたのですが、俺が懐に入れたと疑ったようですね」
「鍛冶屋の湯隆も入れられていたのではなかったかな?」
「湯隆は、頑固でしたから。言うことを聞かなかったんですね。ちょっとした理由を見つけて、獄舎に放り込む。そうやって、自分が一番偉いのだと、人に教えようとするような人でしたね、王倫という男は」
ワー(歓喜) 名前はまあ出てくるんだけど本人はあまり出てこなかった大工の李雲のパートが15巻でついにきた
2巻の時点で湯隆とセットで出てきて、湯隆はその時に牢に入れられた理由が書いてあったけど李雲はここが初出です
そして牢に入れられていた話の流れで「牢破りしようとするやつはいなかったのか」と聞かれてのこれ
「俺や湯隆は、やりませんでした。俺や湯隆が造ったんですよ。絶対に破られないように。聚義庁も、俺が建てました」
ハハハ
いやーハハハ
当時はおそらく横のつながりは少なかっただろうけど、その頃から実力は認めてたんですね……
湯隆に鉄格子だのなんだの頼んで、できたやつ見てこれはと思ったりして
後に仲良く牢に入れられて、ひょっとしたらちょっと話したりすることあって、脱獄でもするかとか、俺が造ったんだ無理だろうとか話したりとかもあったかもしれない。おそらく当時の湯隆は本当に鉄以外見えてない人だったから、李雲の方だけが湯隆に一目置いてる感じで、しかし後に湯隆には友達概念がインストールされて、変わるよねそのへんも 変わるよ

さてその後造船所に行った李雲は、船大工見習いの趙林に話しかけられて、木の削り方を教えてほしいと頼まれます
13巻では船の図面を描き始めたばかりだった趙林だけど、この時にはもう図面を描けるようになってて、初めて自分用の小舟を作ることを許され、余った木材をつなぎ合わせて作っているのだった。つなぎ目とかを見てやって、その巧みさに感心した李雲が色々教えてやり、さらに助言

「ひとつ、いいことを教えてやろう。湯隆のところに行って、石炭を蒸し焼きにした時に出る汁を貰ってこい。黒いどろどろした汁だが、それを塗ると、水漏れはまったくしない。板が腐ることもない。乾いた竹を細く裂いて、刷毛を作るといい」
また湯隆出てきた
この汁の話って常識的な話なんだろうか
それても李雲は湯隆にそれを教えてもらったのか……フウム……

15巻 P328〜

 趙林の小舟が、完成していた。

別のパートを挟んだら趙林の小舟が完成した
これも李雲パートです さすがに章タイトルが「地察の星」だけある
造船所に来たのでこの小舟に乗ってみる李雲、漕ぐ趙林

「湯隆が、石炭の汁をくれたようだな」
「はい。これは、石炭を蒸し焼きにするのですね。木が腐ったり、虫が食ったりするのは防ぐそうですが、燃えやすいそうです。だから軍船なら、底だけに塗ればいいそうです。隊長が、見に来てくれました」

汁をくれるだけでなく細やかな助言をくれてた湯隆
いろんな部門の職人たちが寄ってたかって趙林に教えてる感
若さ……未来……そういったもの……

 船を降り、新しく建てた営舎の方へ行った。すでに、水軍の兵が自分の荷を運びこんだりしている。
 湯隆が鍛冶場から降りてきていて、阮小ニと話していた。
「おい、李雲。また阮小ニが無茶なことを言っているぞ」
「いつものことであろう、湯隆」

オッ湯隆のこの感じ 新鮮

「それが、鉄張りの船を造りたい、と言い出した」
「ほう。鉄張りで、火攻めを防ごうというのか?」
「敵船にぶつかるのだそうだ。童猛あたりが考えついて、阮小ニが安請合いをしたに違いない。船の図面は阮小ニが描き、木の部分はおまえが造るらしい」
「俺が」
 阮小ニは、にやにや笑っていた。

無茶言われて立腹の湯隆いいよね とてもいい
そして「童猛あたりが考えついて」を見逃したくない。船関係の注文は阮小ニから来てるはずだけど、童猛がこういうこと言い出しかねないというのをちゃんと把握する程度につきあいがあるわけよ。交流してるのよ 湯隆が人と

「俺は、営舎を建てねばならん。工房も、新しく大規模なものを建て直す。阮小ニのもの好きに付き合ってはいられないな」
「俺もさ。船のまわりに鉄を張れなどと、よく言えたもんだ。おまけに、斧のような舳先を作れと言うのだからな」

湯隆は人といろんなかかわり方をしてるんですが、その多くは依頼人で、依頼内容は大きく分けるとこんなです
@個人で使う武器(林冲、史進、李逵)
A仕事道具(安道全)
B兵器や軍船などの部品(李応、凌振、阮小ニ)
下に行くほど無茶を言ってくる感じ。上も無茶は言うんだけど、下は量もあり要求する内容もエスカレートしていく傾向があるのだ

で李雲なんですが、李雲は依頼人ではなく、これのBにあたる人たちにやはり無茶を言われてる別の部署の人なのですよね。
つまり湯隆と「あいつらふざけんなよ」と文句言い合える関係なんです おいしい とても
しかも付き合いは一番長いからね……もうね

ちなみに依頼人以外にも、「初めての友達(白勝)」「雲の上の人のはずなのに友達になろうと言ってきた(晁蓋)」「石炭の汁をもらいにきたかわいい少年(趙林)」「よくわからない謎のかかわり(燕青)」と多彩、ギャルゲ改変も可能なレベル
「湯隆の弟子で湯隆にすごく憧れている」という人もいるんだけど、本格登場が続編になってからなのが惜しい

「俺たちを、馬鹿にするなよ。俺たちは、梁山泊にいる誰よりも前から、ここにいる。獄舎にいた時は、死ぬ者をいやというほど見た。いまは、俺は大工をやり、湯隆は鍛冶屋をやっている。やりたいことがやれて、幸せと言えばそうなんだろう」

無茶な注文してくる阮小ニに対し憤慨してみせる李雲
しかし何ですかね、何かこう……この場では特に意味のないたぐいのアッピールされてる気がする。
もっと前のパートで獄舎作った時の話してた時、一つのセリフで「俺や湯隆」と2回言った時にも思ったけど

「わかってるよ。金銭豹子にしたって、いままでずいぶん無理を聞いてくれた」
 あばたが顔にあるというが、湯隆の肌はきれいだった。時々、火花でできるものなのか、火傷の水泡がある。それが治りかけの時、あばたと見えなくもなかった。

なに? 肌? 肌が何だって?
とうとうこの問題発言に至った いや発言はしてないけど
原典水滸伝の湯隆のあだ名の「金銭豹子」は豹模様みたいなあばたがあることに由来するものだけど、北方水滸伝の湯隆にはあばたはないらしく、ただそのことが説明されただけなのだろうけど……肌がきれいって……言い方……

あだ名というか二つ名というか、原典水滸伝にあるあれ、豹子頭林冲の「豹子頭」部分
北方水滸伝では最初の頃、主要登場人物のそれもごく一部だけがそれを持ってる感じだったんですが、後半に入ったあたりからか、妙にあだ名がフィーチャーされるようになった感があります。百八星のあだ名を全部出そうとしてるような? いきなり呼び合ってみたり、「あだ名が無いならつけてやろう」みたいなこと言ってたり。
なんか序盤で死んでしまった人が後で「○○(あだ名)と呼ばれたあいつ」みたいな回想されて、呼ばれてたっけ…?と思ってしまったりすることもあり、このあだ名関係のねじこまれ具合は個人的にはあまり好きではないんですけど、それがなければ湯隆の肌への言及などなかったと思うので痛し痒しというところなのだった

それはそうと、火傷の水泡がある状態で歩いてたら絶対薛永が塗り薬くれる(うわごと)

「ただでさえ、眼の回るような忙しさだ」
 湯隆が言った。
「おまけに、凌振と魏定国が毎日のようにやってきて、おかしな大砲の玉を作るために、鉄を打ち続けている。しばしば、俺はやつらに付き合わされる。鉄は、さまざまなものを配分するのだが、その要領がわからんのさ」

魏定国……毎日……
しかしこれ湯隆相当手伝ってますね

「ところで、王英と扈三娘が結婚するという話を、知っているか?」
「ああ、鍛冶場にも噂は聞こえてきた」

話が一段落して噂話
鍛冶場に噂を持っていくのは誰なのか 誰か依頼人?

「童猛は、半年で別れると言っている。張順は一年。李俊殿は一年半。そして阮小七が三月で、項充がひと月だったな。みんなで、賭けているのさ」
「おまえは、阮小ニ?」
「俺は、結婚しない、ということに賭けた。噂だけだということにな。おまえたちも、賭けてみないか?」
「掛け金は?」
 湯隆が聞いた。
「銀五粒。当たった者か、一番近かった者に、全部入る」
「俺は、一年とふた月だ」
 思わず、李雲は言った。湯隆は、二年と言った。

ひと月ワラタ
「掛け金は?」のところのちょっと面白そうな感じの湯隆とてもいい。湯隆の「二年」が一番長いところもいい。
ひょっとしたら11巻で扈三娘が剣をなくした時に新しいのを依頼されたりして、それなりに人となりを知ってて、それから判断して長めに賭けたんじゃないかとも思うんだけど、銀五粒残念でしたね
あれを別れてるとすればだけど、童猛の勝利なのかな

「ところで、別れないということに賭けた者はいないのか、阮小ニ?」
「湯隆、みんな別れて貰いたい、と心の底のどこかで思っている。なにしろ、相手は女好きのあの矮脚虎だぞ。俺も、なんとなく理不尽なことが起きている、と思えてならん」

一番長い期間に賭けた上にこの発言 人柄かよ

 湯隆もそうだが、次から次に仕事がある。文句を並べたりしながらも、どこか満たされている。そういうことを感じられる夕刻が、李雲はいつのころからか好きになっていた。

李雲のそんな感慨でこの章は締められる。
職人である李雲や湯隆の最終巻での行動は、やはりこの場所とか仲間とか、好きになってしまったからこそだろうと考えると色々と……ああ……

そういうわけで李雲と湯隆いいよねという件ですが思ってた以上に李雲が湯隆湯隆言ってた
李雲も湯隆と友達になったんだろうなーと思う 湯隆が友達概念を得てからそんなに時間たってない頃じゃないかな
梁山泊の人たち「友だちになろう」的なこと普通に言うからね、李雲が何かのきっかけで湯隆と白勝が友人関係になったことを知ったら、おいおい俺とも長い付き合いだろう友だちになろうとか言うかもしれないし、湯隆もそうだなと頷いてから少し考えて、今まで考えたことはなかったがおまえとは前から友だちだったような気がするみたいなこと言ったらどうする? その時に李雲が湯隆の笑った顔を初めて見た気がしたらどうする? 俺は風になる

友達とかを抜きにしても、李雲と湯隆が両方かかわる兵器作りの過程で、ここのところはどういうふうにするつもりだと聞きに行ったり話しこんだり、あいつら無茶ばかり言いやがってと文句言いながらも話してる過程で改良案出してしまったり、話してて煮詰まってきたので酒でも飲みに行こうとかなったり、してないかなーー。湯隆は酒強いもん大丈夫大丈夫。 李雲はわからないけど、「放っておいたらいくらでも飲みそう」と評された湯隆のペースに巻き込まれて酔ってしまってもいいと思うんですよ 夢が広がる〜