ネタバレや腐臭発言が混じるらくがきメモ
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2006年07月03日(月) 服部半蔵
戸部新十郎の「服部半蔵」の6・7・8巻が古本屋にあったのでとりあえず購入。
以前図書館で借りて読んだことがあるんですが、その時はここまで面白いとは思わなかった。なんという面白さでしょうか。さすが代表作(多分)
それにしてもこの作品の信長はツンデレすぎる(半蔵に対して)。何度か窮地を半蔵に助けられ、そのたびに窮地に陥ったのが半蔵のせいであるかのようにいらだちをぶつけてしまう信長。でもほんとは半蔵が気になる信長。で、言い争いっぽいことになる2人を見て「仲いいなあ」的なことを言っちゃう家康他周囲。この周囲の理解しすぎな目線は、ツンデレが口当たりのいい萌えに結びつくための典型的な一つの型ではありますまいか。藤吉郎は半蔵に言う。
「以前から気づいていたことだが、殿はそなたとしゃべりたくてならんのだ。が、そなたの顔を見ると、癇癖が起きる。なぜかわからぬが、おれは腹を見すかされるのが怖いのだと思う。それでいて、なにかいってほしい、そんなお顔だ」
この美しいツンデレフォローの流れ! そして日海が囲碁の対局を通じて、少しの間だけ信長を素直にさせたりします。
分析・分類されたツンデレ萌の一つの型を使用したが如くですが、この作品が書かれたのは20年前。もっとも戸部新十郎作品の登場人物は全員萌えキャラといっていい。なぜそんなことが可能なのか、見当もつきません。戸部先生は天使のような小説家だと思う。
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