ネタバレや腐臭発言が混じるらくがきメモ
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2006年07月28日(金) ハウルの動く城
この前録画したハウルをやっと見たのですが、酒が入っていたせいか(飲み会帰りだった)なんかよくわからなかった。いつかしらふでまた見ようと思いますが、どうもどんな状況で見ても絶賛することはないのではないかという気がしました。
宮崎監督は少女を愛しているのではなくて少女と老女のハーモニーというか老女と少女という美しい存在同士が交差するところに生まれるきらめきというかそういうものを愛してるんじゃないかと思うことがたまにあります。そんなことを思うのはつまり私が宮崎監督の作品のそういう部分が好きだからに違いなく、別にそういうとこばかり見てるわけではなくて副次的に好きなだけだろうけど、一番好きな作品は千と千尋、もののけ姫はそんなに心に響かなかった、というのももしかしたら偶然ではないかもしれません。
で、ハウル。この作品は主人公が少女でしかも老女なのに別に嬉しくなかった。なんか損をしたような気がした。少女と老女というのはどちらも純度が高い完璧な存在でありそのためにすごい魔力みたいなの持っちゃってるような気がするけど、その純度の高さの種類は似てはいるが違うものなのではないか……。同一人物が少女力と老女力を兼ね備えることは不可能なのではないか……。ソフィーの場合、老女になることで何か目覚めちゃった感はあるものの、持っているのは少女力なので当然ニセ老女でした。他に本物老女が何人も登場するから良いではないかとかそういう問題ではなく、なぜこの監督の作品でニセ老女を見なければならないのかが私にはわからないのでした。書いてるうちに私の心が狭いだけな気がしてきたけど、つまりラピュタのドーラは若い頃の肖像画によってかわいかったことは判明しているけど当時の彼女が少女力を持っていたとは思えないとかそういうことを言いたい。ちなみにここで言う少女力とは宮崎駿監督作品に登場する少女特有の空気というか「おいで。こわくない」的セリフに代表される危険と紙一重な無敵感のことです。
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