文庫本１７巻が出てたので買ってきた。全１９巻だからあと少し。オリキャラの扱いなどにも終盤を思わせる何かがあるような気がしました。なにしろ書店のハードカバーのコーナーにオリキャラ主役の続編が平積みになっているので、どうしても彼に起こる出来事を全部続編への布石と考えてしまう……というか彼の扱いは全巻通じて面白いんですが、この巻はまたやりすぎ感ただよっててすごかったです。スーパーオリキャラ成長記。本当にこの人主役になれるんでしょうか。そして私は文庫化を待つことができるでしょうか。波王の秋みたいな位置づけのものかと思ってたら、何巻も出てるあたりにも目が離せません。
　
あと、もう呉用先生の扱いの改善に関しては期待しない方がいいのかな。ここまでひどいと「憎まれ役は自分一人でいい」とか思っててあえてそうふるまっているのかと思いたくなりますが、この巻にはなかったものの時々呉用先生視点で物語が進むパートがあったりしてそれを見る限りどうやら違うっぽい。別にそんなに呉用先生に思い入れがあるわけではありませんが、北方謙三水滸伝の梁山泊の中でこんな扱いをされているのは一人だけなのでどうしても気になる。いいところ見せたのは１６巻の孫立視点のパートで、読者（私）が孫立に対してムッとしていたところで孫立に嫌味を言って冷笑した場面くらいなんじゃないかと思います。なんという株の上げ方。ひどい。