ネタバレや腐臭発言が混じるらくがきメモ

2008年03月30日(日) 北方謙三水滸伝

来月には文庫版も完結ですが、すごいことになってた18巻。あの続編のことを考えれば、19巻で完結と言っても真の完結ではないことが明らかです。続編の文庫化まで待つ自信がますますなくなってきた。
ハードカバー持ってても文庫版出ると欲しくなるので、ハードカバー購入はできれば避けたい心なのですが…。ハードカバーと同じ値段でもいいから最初から文庫でも出してくれればいいのに。小さいことはいいことです。飯嶋和一の始祖鳥記があのままのデザインで文庫になってたのを見た時はすごく欲しかったけど同じ内容だから我慢しました。壬生義士伝も我慢しました。こういうことが多いからますますハードカバーから一歩引こうとするんですが、宮城谷昌光の三国志とかどれくらい待てばいいんですかね。図書館で数巻読んだら案の定曹操の先祖の代が活躍してたので絶対買いますがハードカバーになるか文庫版になるかはわかりません。

で北方先生の水滸伝。前巻では続編の主人公であるオリキャラにソープに行け的なイベントがあったんですが、今回は彼の初陣。えらいことになってた。彼が出始めた初期に、北方三国志の馬駿白みたいなポジションかしらと思ってた甘さを恥じています。出番の質量ともに駿白の十倍っ・・・いや、それ以上っ・・・。しかも設定的に梁山泊の主要好漢たちに最初から一目置かれているポジション。これをハンターハンターの二次創作に例えると、ゾルディック家の一族の一人であるオリキャラがシルバやゼノによる熱い育成ドラマを通して強くなり、幼くして一族全員にその実力を認められ、イルミを通じて知り合ったヒソカにも認められて獲物にしたいと狙われるがこの時だけはイルミがそれを止め、シルバを通じて幻影旅団とも知り合いになって団員全員に一目置かれて団員たちとの楽しい人間ドラマがあり、キルアを通じてゴンたち以下略、とかそれくらいのスーパーオリキャラ具合なので面白くなかったら目も当てられないんですが面白いので続編読むのが楽しみというすごさです。

普通こんなことされたら読者としては、北方先生は水滸伝書きたかったんじゃなくてオリキャラを梁山泊で活躍させたかっただけじゃないのかと疑いそうなものですが、不思議なくらいそうは思いません。むしろ梁山泊の好漢たちにパーフェクト属性をつけたくなかったからこそのオリキャラかと思う。あれだけスーパー設定なのに、好漢がかませ犬になったりはしないんだぜ。オリキャラと実在人物が混ざっているプロ野球漫画で実在選手がブサイクだったりするとファンでもないのにムッとする目で見てもあの好漢たちはみんな魅力的です。わざと憎まれ役をしているらしいけどそれ以上に嫌われているようにしか見えない呉用先生も含めて。最終巻どうなるんだろうなあ。
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